脳梗塞（心原性でない?!）　40代男性　障害厚生年金２級

依頼人である奥様がご相談に来られた時には、この方は、脳梗塞を3回起こしていました。1回目は、少々入院しましたが、麻痺は残りませんでした。2回目も、直ぐに職場復帰できました。そして3回目ですが、右片麻痺と高次脳機能障害が残ってしまいました。

この3回目を初診（厚生年金）として障害年金の請求をしたかったのですが、１つ問題がありました。診断書の既存障害欄に「心房細動」と書かれてしまったのです。心房細動がある方は、心臓の内部に血の固まりができ、それがあるとき突然はがれて脳動脈に流れ込み、脳梗塞が起こる危険性が高いので、この方の脳梗塞も心房細動が原因だとすれば、初診日は、脳梗塞で倒れた日ではなく、心疾患の初診日が脳梗塞の初診日になります。ところが、この方の心疾患の初診日は、国民年金だったのです。

結果として、障害厚生年金2級に認定されました。主治医に、心房細動と3回目の脳梗塞は関係が深いかどうか確認した上で、診断書の備考欄に「心房細動と今回の脳梗塞に因果関係はない」と記載してもらいました。