膀胱癌 50代女性 障害基礎年金2級
癌で標準治療(手術や抗がん剤)を拒否されていらっしゃる方を時々お見受けします。この方は血尿から始まり、初診から1年6か月過ぎるまでにあっという間に骨盤まで転移してしまいました。お会いした際、これは急がねばと瞬時に思いました。
最初は4分の1の切除、1か月後にBCG注入療法を行いましたが、4か月後には病変が現れ8か月目に筋組織までに及んで膀胱を全摘。その後、子宮にまで及び、子宮も全摘後ストマを導入しました。しかし、初診から1年2か月後に骨盤へ転移してしまいます。お会いした時には、腿から膝にかけて電気が走るような痛みがあるとおっしゃり、歩行は外へも出られない程の困難。面談中も体調が悪そうで吐き気を催しており、痺れ、味覚障害、全身の痛みで、既に大病院から地域の訪問診療へ引き継がれていました。
結果として障害基礎年金2級に認定されました。残念なことに、年金事務所へ申請書類を提出してから3か月目の審査中にご逝去されました。ご子息のために未支給年金を請求し、当事務所の報酬は1か月分免除させていただきました。