先天性脳性麻痺 20代男性 障害基礎年金2級

この方は、20歳の時、市役所へ障害年金のご相談に行かれましたが、装具を付けて不自由ながらも歩いて窓口へ行ったため、職員から「あなたのように歩ける方は障害年金に該当しません」と言われ、「自分は該当しないのか」と諦めていました。28歳のとき、弊所の顧問先に障害者雇用として転職してきました。私は「障害年金に該当する可能性が高いです」と顧問先に申出て、障害年金の申請を受任することにいたしました。

一つ問題がありました。20歳前からご障がいをお持ちの方は、20歳の時の診断書を提出しなければ遡及請求ができません。しかし、この方は、20歳の時に通院されていませんでした。そこで考え直してみると、3歳の頃、身体障害者手帳を取得しています(右上下肢麻痺)。脳性麻痺は、症状が病気のように変化するわけでもないので、障害者手帳申請時の診断書コピーを入手し、当時から症状は変わらない旨の申立書を作成いたしました。

結果として、障害基礎年金2級が20歳までの遡及で認定されました。社労士にとっては、診断書が取れない時こそ考えどころです。思い付くことは何でもやってみないと損だくらいの感覚でチャレンジしています。

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