統合失調症、軽度知的障害 障害基礎年金2級

この方のお母様は、統合失調症と軽度知的障害があるため、知的障害が先発として障害基礎年金になるのか、本当に初めて受診したのはサラリーマンになってからの統合失調症であるため、障害厚生年金になるのか迷われていました。

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歳児健診で言葉の遅れを指摘され、療育利用を開始。障害児枠で保育園に入園し、小学校就学前に知能検査を実施したところ、低めではありましたが普通級でも対応可能とされ、普通級に入学します。小・中学校ではイジメられてしまいますが、高校では穏やかに過ごすことができました。しかし、一般雇用で就職した後、学生時代は与えられたことを遂行すればよかったのに対し、就職後は自分で考えて行動しなければならなくなり、覚えることも多く、完全にキャパオーバーになりました。幻聴と被害妄想が出現し、被注察感があるため、外出できなくなって自閉的な生活になります。そこで初めて病院を受診し、仕事は休職。そのまま職場復帰できずに退職となりました。

結果として、障害基礎年金2級が遡及で認定されました。まずは障害厚生年金として年金事務所へ申請しましたが、審査から「統合失調症と軽度知的障害は相当因果関係があり、初診日は出生日であると判断」され、障害基礎年金へ変更されました。知的障害とうつ病・双極性障害の因果関係はよく言われますが、知的障害と統合失調症の因果関係はあまり指摘されることが無く、少々疑問が残る結果でした。それでもお母様はご協力的に受け止めて下さりました。ありがとうございました。

 

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