高次脳機能障害 50代男性 障害基礎年金2級
本件は妹様からのご依頼でした。リハビリテーション病院側が障害年金の申請に関して頼り無いため、自力では難しいとのことです。高次脳機能障害の診断書を書いて下さるのは脳神経外科の医師が多いのですが、診断書の種類は「精神」の診断書です。こちらから何も働きかけないで一発で高次脳機能の内容を盛り込んだ診断書が仕上がってくることは殆どありません。そこで、病院のソーシャルワーカーさんと診断書を書いて下さる主治医に、これまで当事務所が手掛けてきた高次脳機能障害で決定した事例の診断書を個人情報を隠して参考資料としてお渡しました。
面談をしてみると、記憶障害(少し前のことも忘れる等)、注意障害(複数課題の困難等)、遂行機能障害(期限管理が苦手等)、半側空間無視、失語(病前のような計算や漢字は難しい等)、病識欠落などあらゆる症状があり、就労は難しそうだと判断しました。こういった方々のために障害年金の制度価値はあると思います。
結果として、障害基礎年金2級は遡及で認定されました。高次脳機能障害の診断書を依頼されると、ほとんどの医師が困惑しています。私どものサポートの価値は大いにあると思います。