卵巣癌 50代女性 障害厚生年金2級
この方は、卵巣と子宮を全摘し、直腸へ転移していたため切除後ストマを造設されました。この段階で障害年金のご依頼に来られました。お話を伺いますと、PET検査によれば未だ腹部に4か所腫瘍があり、今後の治療方針が決まっておらず、別の病院へセカンドオピニオンを聞きに行かれるとのことでした。直ぐに障害年金を請求してストマで3級に決定してしまうと、1年間は等級を変更できなくなります。従って、抗がん剤治療が再開されてから障害年金を請求した方が2級の可能性が高まると思い、お客様へはその旨の提案をしました。
4か月後、抗癌剤治療が再開されましたが、全身の倦怠感、吐き気、腸閉塞、脱毛に苦しみます。特に腸閉塞は痛みで言葉も出ないとのことでした。この時に障害年金の診断書を医師に書いていただきました。
結果として、障害厚生年金2級が認定されました。しかし、残念ながら審査中にご逝去されましたので、ご主人に未支給年金の手続へ切り替えていただきました。報酬は頂戴しませんでした。卵巣癌は再発すると進行が速いとのことです。3級相当の時点で直ぐに手続きを進めれば良かったのでしょうか。初回面談時の美人なご本人様のお顔が忘れられない件となりました。