多発性硬化症 50代女性 障害厚生年金2級
この案件は、初診の病院が誤診でしたが、初診日として認定された件です。その病院では、脳梗塞の後遺症と診断されます。しかし、「両脚ともこんなに歩けないのに」と思っていたご本人様は、根気強く転院をされていきます。
現在は、足は健常時の40%程度の強度で、立ち上がり動作も何かにつかまらなければ困難です。転倒すると起き上がれず、小一時間は転倒したままでいるようなことも頻繁にあります。歩けても3mで、屋内でも屋外でも車椅子を使用しています。右手はスプーンやカップが握れずに落ちてしまいますし、話したいのに言葉が出にくい(発語不自由)、長座は不可能で何をやっても安楽になれない等の支障もあります。掃除は、ヘルパー派遣を利用中です。
結果として、障害厚生年金2級が遡及で認定されました。本件は、当初3級で認定され、不服申立に移行する準備を進めていました。ところが、追って2級へ変更の通知が届きました。お客様とは初回面談からトータルで1年がかりのお付き合いになりましたが、決定して報酬のご請求が済んでしまうと、寂しいものです。明るくて根気強いご性格に感謝しています。