薬剤性小脳変性症 60代女性 障害厚生年金2級
この方は15年前に交通事故でひき逃げされ、PTSDを患います。以来、精神科に通院されていたのですが、その処方薬が大量で、医師のご子息が「転院した方が良い」と勧めていましたが、主治医と信頼関係が築けていたのでそのまま通院を継続しました。ところが、次第に食事をとると奇妙な症状が生じるようになります。そしてある日、昏睡状態に陥り、救急搬送されます。
血液検査を実施すると、炭酸リチウム成分が相当検出されました。透析を行いましたが、小脳萎縮が残存しました。初期は、ベッドから起き上がれない程体が左右に大きく揺れ、車椅子に1時間も座っていられませんでした。現在は、筋力低下防止のため手押しカートで歩きますが、骨折・たんこぶ・打撲は数知れず。それでもご自身を励まし勇気付け、リハビリに一生懸命です。ご主人もお子様方も医師のご家族の中でご自分がこのような状態であり、「私は医師と障害者両者の気持ちがわかるから、障害年金が決定したら障害者施設を造りたい」とおっしゃっていました。
結果として、障害厚生年金2級が認定されました。お話されていて、こちらの方が「心構え」を勉強させていただき、頭の下がる方でした。施設が完成されたら、是非一度お呼びいただきたいと思いました。本当に本当にありがとうございました。