脳性麻痺 60代男性 障害基礎年金2級
この方は、高校卒業後から60歳定年まで公務員でしたので、ご収入には不自由していませんでした。しかし、身体がとても就労を継続できる状況ではなくなったので60歳で定年退職しました。その後65歳の老齢年金支給開始までは収入が途絶えてしまうとのことで、障害年金の申請を決意されたそうです。
この方の症状は55歳頃から急激に悪化し、筋緊張で身体の動きが硬くなり、一方で常に生じている不随意運動を制御することも困難です。発話も不自由で、聴覚にも支障があります。歩行は、足の感覚が無いので足の位置が自分で認識できず、妻に腕を組んでもらって外出しています。字を書くことも着替えも食事も不自由になってしまいました。
結果として、障害基礎年金2級に認定されました。この方は現在の診断書をどの医師に書いていただくか迷われていたのと、先天性なので50年以上前の初診日証明が難しくてご依頼をいただいたのですが、初診日証明は5歳時に取得した障害者手帳診断書を開示請求し、そこに先天性であることが書かれていました。現在の診断書は、今でも療育センターに不定期に通われていましたので、そちらの医師に書いていただければと助言しました。審査は1か月半の超スピードで決定し、驚かれていました。ありがとうございました。